企業等連携プログラム「いつも ここに 安心を」箱根特別開催を体験取材。

噴火騒動が治まり、普段の箱根の姿に戻ってきた箱根。

正月には箱根駅伝も行われ、活気も戻ってきた。特に外国人観光客の姿や若者の姿が多く目立っている。またこの冬は比較的降雪も少なく、客足が途絶えることもない。

そんな折、観光地の課題でもあるCSRの一環として、日本赤十字社神奈川県支部が行う企業等連携プログラムが行われていると聞いて編集長自らが体験取材を敢行してきた。
 

「いつも こころに 安心を」をスローガンに、箱根に住む人・来る人に「安全で安心な箱根」を提供できる街づくりを目指すというもので、今回は箱根特別開催となっている。

なお、対象は集客性を有する企業・団体だ。

プログラムは『高齢者への接し方』、『視覚障害者への接し方』、『こどものケガへの対応』、『救命手当て』などの4種類のコースがあり、知識・技術を習得したスタッフを増やすことで、施設利用者や地域に居住する方々が、安全で安心感が高いと感じられる街づくりを目指すことを目的としている。

編集長が参加したのは日程初日(1/28)の『高齢者への接し方』コース。

まずは開始時間に合わせ、会場である宮城野にあるさくら館(箱根総合保健福祉センター)会議室に行った。

18:00から始まる講習だがすでに半数近くが集合しており、関心の高さを感じる。
主催関係者との企画振興部の方々と挨拶をすませ着席。

ほどなく時間となり開始となった。

日本赤十字の開会のあいさつ

開会の挨拶の後、さっそく座学が始まった。講師の西島氏の話はとてもスムーズで聞きやすく、講習を重ねたベテランの味わい。

「高齢者の理解」として加齢に伴うからだとこころの変化を学んだ。

興味を持ったのは加齢に伴う心理的変化というもの。

運動機能をはじめ種々の変化が起きる中でも、特に心理的な部分が影響するのが大きいのだという。高齢者を「自分は役に立たない存在だ」と思わせることがよくないという。

そして「認知症高齢者への対応」についても講義を受ける。

認知症は進んでも感情は保たれている…

講師は介護する側も本当に難しい部分ではあるが、高齢者には「保護的・受容的な態度」で接することが重要なのだ、と話された。なぜなら、その本人が一番不安なのだからだと。

キーワードは「大丈夫だから」という声かけ。

なるほどと、感じる。

 
さてそうこうしているうちに、座学が終了し、高齢者を支援する実技講習に移った。

車いす介助法(手伝い方)と高齢者疑似体験の実技指導である。

車いすといえば高齢者介助の基本。病院などは当然だが、集合施設や公共施設に置いてあるところをよく見かける。が、実際はなかなか手に触れないで敬遠気味なことも事実。

「ちょっとお願いします」と言われてドギマギする…

食わず嫌いならず「触れず嫌い」とでも言おうか、そんなところがあった。

日本赤十字の車いす

実際手にしてみて、そして疑似高齢者として乗ってみた。車いすを押すときの留意点もいくつか教わり、とても勉強になった。交代で高齢者役として乗ってみると、これも勉強になることが多かった。

日本赤十字の車いす②

そして高齢者疑似体験セット(エルダートライ)を取り付けての体験。

一言で言って、辛い。

日本赤十字で疑似体験

耳栓をして視界ゴーグル(極端に視野がなくなる)を付けた途端、自由が奪われた感覚に陥る。

日本赤十字で高齢者疑似体験

受講中は笑いを交えた体験となったが、心の中では「これは大変だ」と感じた。

すべての高齢者がここまでの状況とは言えないだろうが、普段健常者側からしか考えにくい高齢者実像を、今回は十分垣間見れる体験となった。

とくにこのセットを付けて「財布の中の小銭をとる作業」がこれほど大変なものであることを知り、レジで並ぶ際に時として焦れる自分を反省した。

日本赤十字の高齢者疑似体験②

気が付くと2時間という講習時間も終わりに近づき、まとめの話を赤十字奉仕団の神山氏からうかがって講習が終了した。

終わりには受講証を授与されて解散。

日本赤十字の受講証

編集長も講習を受けた充実感とともにしっかり受講証をもらったのである。
受講してみての素直な感想は「受講して初めて感じることが多かった」ということ。

正直とても貴重な体験であった。

この企業等連携プログラム箱根特別開催については、今後も2回予定されている。

 
2月9日(火)10:00~12:00「視覚障害を知るコース」、14:00~16:00「こどものけがと急病を知るコース」、18:00~20:00「心肺蘇生・AEDを知るコース」
2月24日(水)10:00~12:00「高齢者を知るコース」、14:00~16:00「視覚障害を知るコース」、18:00~20:00「こどものけがと急病を知るコース」
 

会場はともに「さくら館」となっている。

申込は必要事項(日付、コース、所属、氏名、連絡先)記入の上、各開催日の一週間前までにFAXにて申し込みが可能。詳しくは日本赤十字社神奈川県支部企画課に問い合わせいただきたいとのこと。(TEL:045-681-2162/FAX:045-681-2136)

今からでも、まだまだ検討してみる時間はあると思う。

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この記事の著者

編集長

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小さな頃から小田原・箱根エリアとともに育つ。なのであまりにディープ過ぎて普通の人には使えない情報も。ゴルフが趣味なのに、それでいて故障してばかり。この頃お酒が弱くなってしまった。

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